この話は、洋食屋で働く事になった話です。
学生の頃は、ランチを食べに良く通っていた。社会人になればお昼時間にお世話になるんだろうと思っていたが、学生が終わり就職先を探し見つけた求人は洋食屋でのホール店員でした。飲食店でアルバイトをした事はないが、毎日のように昼飯を食べていた事もありおぼろげではあるが、知ってはいたので出来ると思って応募した。
面接は、難なく通過した。仕事は、先輩の動きを見て覚えてくださいと言われました。私が働いた洋食屋の営業時間は午前10時からである。お昼時間が一番忙しくなるので覚悟していて下さい。と初日から言われました。11時過ぎには、テーブルの移動や昼に向けての臨戦態勢が整っていきました。
12時前からオーダーの発注が相次いで入りました。オーダーを聞く、注文の品を届ける。オーダー聞く、の繰り返しである。お客様の回転も早く「 聞く、届ける 」を何度も繰り返しているとお昼の時間が過ぎていて14時を回っていた。従業員の賄いは15時までにする決まりであった。
夕方から晩にかけては時間が長い為に決まった時間に忙しくなるとは分からなかったが、来店する客層は割と若く、就職に関する求職者、転職希望者がほとんどであった。ファミリーレストランと似ている部分が少しあるのだが、お客様の滞在時間では圧倒的にこちらが短いのでより蜜の高いサービスをしなければいけない。
時間によって俊敏に動くことや、観察力がなければ洋食屋は勤まらない事を働いて初めて知った。